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published_2016.06.08

beautydiary

古来からの美容習慣がここ10年消えつつあった…が、最近は復活の兆し!

PROFILE

奥麻里奈
奥麻里奈 ライター 1982年大阪府生まれ、獅子座、O型。へアビューティーの美容業界誌編集者を経て2013年独立、ライターに。美容に関しては、仕事柄時間もお金もかけてあれこれやってみた20代を過ごしたが、現在は①コスパ重視②いかに手間をかけずに最大限の効果を得るか、をモットーにしている現実派路線に移行。「健康は食と運動から」の基本に立ち返り、料理と散歩が日課。趣味は“アド街”散策。

あの大事な美容道具も、ヘアスタイルの流行によって出番激減の危機に

Q. 昔から女の人にとってすごく身近な行為なのに今あまりしなくなった美容習慣は何でしょう?

答えは、「髪を梳くこと」。ブラッシングです。

「そういえば!」じゃないですか?

私もこれまで櫛やブラシはあまり使ってきませんでした。お風呂上がりにドライヤーと手だけで整えるハンドブローで充分事足りるから。中高時代、休み時間とかに暇さえあれば何かと髪を梳かしたりする子とかいましたよね。だけどここ10年くらい、乙女のたしなみである櫛やブラシを使う習慣がなくなりつつありませんでしたか?

それはなぜか。原因は流行していたヘアスタイルにあります。2000年代半ば頃からナチュラリズム全盛、スタイリングの要は“抜け感”。“ゆるふわ”などはまさにその代表。柔らかくてゆるい、欧米人風の無造作な質感を出すためには、ブラシよりも手ぐしでの処理が向きます。分け目もピシッとまっすぐラインをつけず、こんな風に敢えてテキトーっぽくランダムにする。

私も思い返すとブラシとドライヤーを使って形を整えるブラシブローは10年以上前の学生時代以来やっていない気がします。それに取って変わったアイテムがアイロン。毛先をアイロンでカールさせる所作が、女子が鏡の前で行う定番のスタイリング風景になりました。

だけど、最近はきっちり感あるスタイリグが復権しつつあるよう。まっすぐ分け目ラインをつけた、段があまり入っていないクラシカルなストレートボブも今だと全然アリな空気。水原希子ボブみたいなやつですね。分け目もこんな感じできっちり気味に。

あと、りゅうちぇるとかもまっすぐセンターパートですし(あ、りゅうちぇるより松田翔太を挙げた方がわかりやすいですかね)、細部を観察してると見えてくる時代の空気感があります。

今の若い人たちが失ったブラッシング習慣ですが、こんな風に流行が変遷してきているせいか、最近は椿油をつけ込んだつげ櫛を使うのが静かに流行ってきてるよう。櫛目についた椿油を髪に薄く行き渡らせて艶を出す昔からの髪のお手入れ法です。

だけど、それ以前にブラッシングには、ブラッシングのみで発揮する威力があるんですよ。ブラッシングは単に絡まった髪をほどいたり、毛並みを揃えたりするだけではありません。「頭皮から出る皮脂を毛先まで行き渡らせる」という働きをしてくれているんです。

「ブラシを使ったら髪に艶が出てボリュームダウンしたような…?」と何となく感じたことがある人。それは毛並みが整ったからだけではなくて、皮脂が髪に行き渡ったからです。要は、髪にオイルを塗ったのと同じ効果が出ているということ。自前の天然の油で自然な艶が出るうえ、1本1本コーティングされて摩擦などによる傷みからも守られる。だから、櫛やブラシを通すのは本来とても髪のためになる。

なので、最近は私も意識的にブラシを使ってます。使っているのはこの「艶髪」というでっかいブラシ。

お風呂上がりにハンドブローで乾かしたあと、軽くヘアオイルをつけてブラッシングしてます。あと、何でもないときにもブラシが目についたら梳いたり。

何が良いって、これで頭が掻けるところ。長年ブラッシングしてなかったので、久々に頭皮に受けるブラシの先の刺激が余計に気持ち良いんですよ。ブラシの毛先が痛くもなく、弱すぎることもなく、丁度いい圧なんですよね。もはや頭の孫の手と化してます。

よく見てみると、1つの穴からめっちゃいっぱい豚毛が出てる…これが1本1本の髪の毛先まで頭皮の皮脂をよく運んでくれてると思われる。

「一気に艶出し」と謳っている通り、トラクターが通ったあとの畑みたいにならされていく感じでブラシの通り道がサラサラになります。髪を梳いただけでこうなるのは不思議ですけど、からくりはこの細かい豚毛の構造にあるんでしょうね。どうしてなかなか、ブラッシングって侮れない。古来から受け継がれてきた生活習慣であるのも納得です。

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