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パリを賑わせた香りの祭典「Le Cabinet Royale」

PROFILE

須山佳子
須山佳子 ファッション&ビューティーコンサルタント 2001年よりパリ在住。ファッションブランドのマネージャーを経て、日本のビューティーブランドを欧州市場へ紹介し、ブランディング及びビジネスデベロップメント行う「Dessigns」を設立。貝印の「KOBAKO」や「uka」など数ブランドを取り扱う。取引先は高級デパートのボンマルシェ、コレット、フォートナム&メイソン、ホテルリッツなど。同時にMarie Claire Styleのパリ特派員としてジャーナリスト活動を行い、WWD Beautyにてパリ通信も連載中。パリ・マレ地区で日本の美容ブランドを集めたポップアップストア「Bijo;」主宰。

“死ぬまでに嗅いでおきたい香り”の数々

今年で9年目を迎えるパリのビューティウィーク「Rives de la Beauté (リブ・ドゥ・ラ・ボーテ)」の中の新しい試みの一環として(プロデューサー石坂紀子さんとアートディレクターのナウェル・マジュリ氏の指揮の元)、期間限定のコンセプトストア「Le Cabinet Royale(キャビネロワイヤル)」が9月13日〜17日までパリ1区ロワイヤル通りにオープンしました。

メイン企画となるのは、業界人からも評価が高くパリジェンヌからも人気の香水専門雑誌『NEZ(ネ)』が今年5月に出版した本『Les cent onze parfums qu'il faut sentir avant de mourir (死ぬまでに嗅ぐべき111の香水)』のエキシビジョン。その名の通り、死ぬまでにこの香りを嗅いだことがないなんて本当にもったいない!と言えるような代表的な香水を解説つきで嗅ぐことができるのです。

1889年発表のゲランの名作「JICKY」からスタートし、「1880〜1930年 現代香水の黄金期」「1940〜1969年クチュリエからヒッピーまで」など年代ごとに並べられる香水は、その時代や香りのトレンドを背景に、当時の時代感と新しい女性・男性像を提案した画期的な香りばかり。調香師のクリエイティビティーとブランドの打ち出しにより、今でも愛され続ける代表的な香水が一堂に会するまたとない機会となりました。

そしてお隣では、センスの良い現代のスキンケア・香水ブランドが紹介されています。


最近、コレットやマドモワゼルビオでも見かけるようになった「Les Huilettes(レ・ズイレット)」は100%オーガニックのベジタブルオイルを使ったデイオイル(カモミール、ローズマリー、ゼラニウム、マートルが配合されたアンチエイジングオイル)、ナイトオイル、ボディーオイルのシンプルな3商品を提案。

また、日本で大人気のパワーコスメブランド「オルタナ」もフランス市場へ初お披露目を果たしました。日中は紫外線や環境ストレスから肌を守り、夜間は肌本来が持つ機能をサポートしてくれるタイムマネージメントエッセンス(高機能化粧液)、ハリ・弾力・高保湿を叶えてくれるデイパーフェクション(高機能デイクリーム)とオーバーナイトリペア(高機能ナイトクリーム)は、面倒くさがり屋のパリジェンヌにも使いやすそうなシンプルなスキンケア。

香水では、“ニッチ(メジャー路線ではなく狭く深いファンをもつ)香水の父”と言われたパフューマーYuri Gutsatzが1975年に立ち上げ、その後マーケティング優勢時代の香水業界に嫌気がさし辞めてしまった幻のブランドを、昨年再び息子が復活させたという面白いストーリーをもつ「Le Jardin Retrouvé (ル・ジャルダン・ルトゥルヴェ)」が気になりました。1878年のサンクトペテルブルクの庭をテーマにした「夏のヴァーヴェナ」、1689年のトリアノンの庭をイメージした「トリアノン・チュベローズ」など一つひとつの物語の世界に引き込まれそうです。

その他、会場ではメイクアップアーティストのHisano Komineさんによるヘッド&フェイシャルマッサージが受けられたり、ファッション以外にもジュエリーや植木が売られていたり、楽しめることが盛りだくさんでした。

来年10周年を迎えるという「リブ・ドゥ・ラ・ボーテ」。すでに今から、来年のコンセプトストアが楽しみです。

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