KAI

フードデザイナー中本千尋さんの
パーティーレシピと30歳のキレイのひみつ

当サイトのリニューアル1周年を記念して8月に開催した 「KAI BEAUTY PARTY」 を、一層華やかに彩ったのがパーティーフードの数々。そのレシピ監修を手掛けたフードデザイナーの中本千尋さんに、これからのイベントシーズンにもぴったりの、おもてなしレシピを考案してもらいました。自然体なのに華やかでかわいい、そのセンスのよさが料理にとどまらずライフスタイルにも及び、絶大な支持を集めている彼女。30歳になった節目の年に未来予想図を聞いてみると、内面からにじむ強さと美しさに溢れていました。

PROFILE

EMI
中本千尋 フードデザイナー 高校生の時からフランス料理店で料理の基礎を学ぶ。大学在学中に調理師免許を取得し、卒業後は調理師学校の講師として勤務。それらの経験を活かし、現在はフードデザイナーとしてイベントや料理教室、ケータリングサービス、エプロンのプロデュースなど多岐に渡り活動。センスのよさは料理にとどまらず、女性ファッション誌「CLASSY」の専属読者モデルとしても多くのファンを魅了。2017年1月には兵庫県にてアトリエもオープン予定。

手軽で華やか、そして美容にもいい!
パーティーシーズンのおもてなしレシピ

  •  
    フードデザイナーとして、レベッカテイラーやコスメキッチンなどのレセプションパーティーのケータリングを手掛けていらっしゃいます。華やかなのに温かみがあるおもてなしレシピのコツを教えていただけますか?
    「いつも、食べてくれる人のその先にあるものを考えながら作っています。例えばパーティーだと、はじまる時間帯はいつなのか、そこにどんなゲストがどんな気持ちで訪れるのかを想像して…。アフタヌーンティーの時間なら華やかなスイーツなどのアパタイザーを中心にしたり、夜からはじまるパーティーならお酒に合うひとくちレシピを多くしたり。そうして考える時間は、私にとっても、わくわく楽しいものです」
  •  
    今回、提案していただいたのは、これからのホリデーシーズンに向けたパーティーレシピ。どういった思いで考案しましたか?
    「同年代の方に向けて、手軽さと華やかさ、そして美容にもいいレシピにしました。単調な味にならないのはもちろん、食感もそれぞれ楽しめるように。あと、玉ねぎのケークサレはドライトマトの酸味をアクセントにしたり、かぼちゃのポタージュはシナモンとミントをトッピングしたりと、意外にも思える組み合わせも取り入れていて、新鮮に感じていただけたらいいですね」

パーティーレシピ01
玉ねぎのケークサレ

玉ねぎの甘みと濃厚なチーズの香り豊かなお食事ケーキカップ。カップのままオードブルとなる「食べられる器」がパーティーシーズンにぴったりです。オリーブやドライトマトなど異なる食感の具材をトッピングして彩り豊かに仕上げるのがポイント。
レシピはこちらからCHECK!

パーティーレシピ02
かぼちゃのポタージュ

かぼちゃの旨味がたっぷり詰まった、まろやかな仕上がりのポタージュ。シナモンパウダーとミントをトッピングすることで、見た目も味もワンランク上のおしゃれな仕上がりに。
レシピはこちらからCHECK!
  •  
    旬の食材で色とりどりに彩られた料理は、目にも楽しくすてきです。
    「特に自家製ドレッシングは野菜をたくさん使っているので、美意識の高いKAI BEAUTY PRESSの読者さんにおすすめの一品です。豆乳とお酢を合わせることでとろみをつけ、塩麹を加えることで深みのある味に。たっぷりの野菜・豆乳・お酢をブレンドするだけなので、手軽にできますよ」

パーティーレシピ03
塩麹のドレッシング2種

たっぷりの野菜が摂れる「麹と豆乳のドレッシング」(写真左)と「麹と人参のドレッシング」(同右)の2種類。瓶に入れて冷蔵庫で保存すれば、約1週間、日持ちします。
レシピはこちらからCHECK!

パーティーレシピ04
シナモンフィナンシェ

バターとシナモン香るフィナンシェ。きび砂糖とはちみつを使うことでまろやかな風味に。マロングラッセをトッピングすれば華やかな大人のパーティーレシピに。
レシピはこちらからCHECK!

パーティーレシピ05
ミルクの器 季節のフルーツ添え

濃厚なミルクゼリーを器に、季節のフルーツをあしらった華やかな1品。冷蔵庫であらかじめ冷やしておいて、食べる直前にお好みのジャムとフルーツをトッピングして。
レシピはこちらからCHECK!

毎日のおウチごはんは
「レシピ考案しながら楽しく」がモットー

  •  
    中本さんは、昔からそんなに女子力が高いんですか?
    「全然! 友だちには『男前なところもあるね』って言われることもあるくらい。数年前にショートカットにしたのも、シャンプーやブローをするのが面倒だったから(笑)。『朝起きてワックスで整えたら出られる髪型にしたいです』ってオーダーしました」
  •  
    意外です! でも毎日こんなおしいいものを食べられるなんて旦那さまは幸せ者ですね。ご自宅ではどういった料理を作ることが多いんですか?
    「4年前に結婚をしたのですが、結婚当初は主人が尿酸値が高かったので、野菜中心で塩分控えめの和食を心がけていました。今では『これにひと手間をかけたらどんなレシピになるかな』『2日目はこれに足すとリメイクレシピになるかな』と、あれこれ考えながら作っています。あとは楽しい気持ちで作らないと楽しく食べてもらえないと思うので、私自身も楽しみながら作っています」
  •  
    そうして新たなレシピが生まれるんですね。
    「そうですね、例えば最近では鶏の煮込み料理を作ったときに、翌日はそこに牛乳を足すことでシチューにできないか、試行錯誤していました。鶏肉に小麦粉をつけておくと、牛乳を足すだけでとろみが出てシチューになるんですよ」

料理を作ることは自分と向き合うこと

  •  
    中本さんにとって、料理を作ることとは?
    「料理を作る時間は、自分と向き合う時間ですね。料理を作るときっていつも、五感をパワフルに働かせるので感度が高くなる。だから、ちょっとした出来事でもうれしいなと感じられるんです。料理をすることで、そんな小さな幸せに気づくことができる。あと、食のストーリーも大切にしています」
  •  
    食のストーリーですか?
    「はい、食材にも食器にもストーリーがあるんです。例えば野菜を作った生産者さんや食器を作った方の想いが伝わってくると、料理のイメージも自分の枠を超えてグッと広がる。だから最近では、食器もギャラリーや個展で作り手の方のお話を聞くのが好き。そうやって人の想いが詰まったものたちがひとつの料理になって、身体のなかに蓄積されていくから、料理には目には見えないパワーがあると思うんです」
  •  
    そうですよね。
    「だからこそ、いろんな人を助けられる可能性もある。例えばご高齢で何も食べられない方がいたとしても、香りをかぐことで若かった頃を思い出すこともできるだろうから。そういった小さな幸せを料理や食空間を通じて提供できるように、これからは考えていきたいですね」

美容も食も同じく
身体に優しい安全なものが好き

  •  
    美容についても聞かせてください。
    「毎日のスキンケアはとてもシンプルです。ただ、肌につけるものは食と一緒で安全なものがいいので、防腐剤や界面活性剤を使用していないアクセーヌの化粧水と保湿ジェルを愛用しています。あとは、野菜と一緒で、お風呂上がりに冷水で顔を引き締めると毛穴がキュッと引き締まる感じがして毎日続けています。むくみやすい体質なので、気がついたときに顔から首にかけてリンパマッサージも。でも本当にそのくらいですね」
  •  
    食と一緒で成分にこだわっていらっしゃるんですね。
    「そうですね。私、真剣になったときに唇を舐めるクセがあるんです。だからリップはシアバターやミツロウが主成分の、アリマピュアのオーガニックリップバームを愛用しています。他のコスメもオーガニックのものばかり。ハンドクリームはヴェレダのスキンフード、ヘアワックスはザ プロダクトのものを使っています」
  •  
    仕事柄、食べる機会も多いと思うのですがスタイルキープはどうされてるんですか?
    「アラサーになってからボディーメンテナンスをしなくちゃと思って、1年半前から強制的にパーソナルトレーニングに通っています」
  •  
    強制的に、ですか?
    「週1回で通っているんですけど、そのときに次の予約も取るようにしてるんです。予約を入れたから次も行かなきゃ! という連続で1年半続けてこられました」
  •  
    すごい、やっぱりストイックです。
    「元々は段取りを考えたりするのが苦手だったんです。でも学生時代にフランス料理店で調理師の見習いをしていた頃、それでは通用しなかった。次に何が必要かを同時にいくつも考えなければならないし、常に気を張っていました。そんななかで、自分に厳しく怠けない方法も学んだ気がします。大事なことの多くは料理が教えてくれました」

30歳。アトリエのオープンは
人生と仕事のターニングポイント

  •  
    2017年1月に兵庫県・三田にアトリエをオープン予定です。
    「きっかけは義両親が田舎に住みだしたことなんです。不便なことも多いなか、二人とも70歳を超えているのにすごく楽しそうで。『いいなー、私も住みたいです』と話しているうちに一緒に住むことになったんです。そこはもともと米農家だったので、敷地内には蔵や倉庫がいくつかあって、その一部を私のアトリエにさせてもらえることになって。畑もあるので、野菜を育てたり発酵食品を作ったりしながら暦通りの生活を送れたらと思っています」
  •  
    中本さんは、ファッション誌で10年以上、読者モデルもされていてファッショナブルな印象なので、田舎暮らしされるなんて驚きです。
    「ファッションもインテリアも料理も、五感を使って楽しむというところでは似たところがありますが、30歳になって私には何ができるんだろうと考えたときに、フードデザイナーとしてもっと伝えていきたいことがあると確信したんです。ここ最近は、日本古来の文化や歴史を大切にしながら、自分なりにどう伝えていくか、を考えています。そうして、国を越えて食文化の交流ができたらおもしろいだろうなって」
  •  
    アトリエができたらたくさんのことを実現できそうですね。具体的な目標があれば聞かせてください!
    「アトリエで月に1回、お食事会をする予定でいるんです。例えば古い日本の行事を現代のスタイルに合わせることでカジュアルに取り入れられるようにしたりと、いろんなテーマで食文化を伝えていきたい。その写真を撮りためて33歳で書籍を出版することが今の目標ですね」
  •  
    目標がそこまで描けるってすごいです。中本さんは描いたものを形にできる力があると思うのですが、その源はなんでしょうか?
    「こうして、やりたいことを何でも口に出していることかもしれません。あと、過去のことはあまり振り返らないこと。“後悔”というのはマイナスの感情だし、それをしたところでしょうがない。だから頭の中では昨日よりも明日、明後日、来年、再来年…っていつも未来のことを考えていますね。今はアトリエ完成のことで頭がいっぱいです。アトリエを拠点に、食を通じて感じられる幸せや大切なことをもっと伝えていけたらいいなと思っています」
Photo:So Hasegawa/Text:Yuriko Isayama
この記事が気に入ったら いいね!しよう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

  • ツイート

バックナンバー