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新年におすすめ♡ BEST3_書籍編

NO.1
『世界のお墓文化紀行』長江曜子(監修)

「海外の墓地が大好きで、墓地巡りが小さな趣味。この本は、日本との文化の違いも説明してくれていてとても良いです。日本だと、墓地っておどろおどろしいイメージがあると思うんですけど、海外には“アフターライフ”っていう考え方があってけっこう明るいんですよ。つまり、「次のライフ(人生)にいってらっしゃい!」みたいなこと。
なぜ新年におすすめかというと、毎年お正月は行きたい墓地めがけて海外にいくことが多いから(笑)。これを持っていったら一層楽しめます! ちなみに、ロンドンのブロンプトン墓地が一番好き。本当にだだっ広くて、2時間くらい平気で滞在できちゃう。それにロンドンのお墓ってひとつひとつの造形も全部違って退廃的できれいなの。“退廃美”というものがすごく好き、というのが自分のベースにあるので。心惹かれますね」

NO.2
『西瓜糖の日々』リチャード・ブローティガン

「昔から好きな本です。曖昧で掴みどころがない。現実と非現実が混ざり合うというか、詩の連なりで話が成り立っている感じです。私はポエティック人間なので、詩的なものにやっぱり惹かれますね。内容も、“浮遊する異次元”みたいな感じなので、ふっと現実からトリップできると思います。それにこういう形式の本は、本を開いたタイミングや時期で、様々な感じ方ができるはず」

NO.3
『Halation』菅野結以

「せっかくなので、自分の本もおすすめしようかなと(笑)。作り始めた当初は、いわゆる写真集らしさってなんだろう?とかいろいろ考えました。でも考えているうちに、何か違うぞと。今まで私は、なにをするときも“純度”を一番大切にやって来たはずなのに、ここで濁るのは違うよねって。最終的には、誰にどう思われたいかというよりも、自分が美しいと思うかどうかを大切に、純度の高いものを作りました。たとえば、出来上がった写真を見たときに、そこに言葉をつけたくなったので自分の言葉を添えてみたり。
それと、“人生をまるっと振り返るインタビュー”というものも収録されています。本当に、「生まれて最初の記憶は何ですか?」みたいなところから始まっているんです。誕生から今までを、すべて漏らさず振り返るという。さすがにそこまで話したことは“初”です! このときのインタビューでは5時間くらいずっと喋っていましたね、泣きながら(笑)。だからもう、わたしの人生を総括する一冊。本を作るのって、ミュージシャンでいうとアルバムを作るみたいな感覚。いま自分が見てほしいものの集大成みたいになっています」

新年におすすめ♡ BEST3_映画編

NO.1
『ビフォア・サンセット』

「これは、”ビフォア”シリーズ3部作のひとつです(前編『ビフォア・サンライズ(恋人までの距離)』、続編『ビフォア・ミッドナイト』)。お正月って時間があるからまとめて観るのにいいかな、と。私はとくにこの『ビフォア・サンセット』が一番すき! 前作から9年後っていう設定なんですが、実際に9年経って撮影しているんですよ。だから俳優さんたちがリアルに歳を取っていて、もう登場するだけで泣ける、みたいな(笑)。ジュリー・デルビーの歳のとり方が美しすぎます。
ストーリーは会話で成り立っていて、淡々としているんだけど“恋愛の真理だな”って思うことがたくさん。何も起こらないロマンティックさというか、もどかしさというか…。教養のある二人が、自分なりの哲学とか捉え方とか、お互いの思考についてずっとディスカッションしてるんです。話を深めながら、想い合っていく感じ。それだけなのにこんなにもロマンティック!っていうのが特別な恋愛映画だなって思う。終わり方も最高で。好きな映画のなかでもこんなに粋なラストシーンはなかなかないですね」

NO.2
『わたしはロランス』

「お正月は長い映画を観るチャンス! 大好きなグザヴィエ・ドラン監督の、現時点での最高傑作。目にも美しい真実の愛の話です」

NO.3
『コーヒー&シガレッツ』

「ご飯を食べたりコーヒー飲んだりしながら、だらだら観るのに最高なチルアウトムービーです。なんてことない日常を描かせたらジム・ジャームッシュの横に出るものなし、という感じ!」

〈前編〉では、〈菅野結以さんがセレクト〉2017年に出会ったマイ・フェイバリット♡BEST3 をご紹介。あわせてどうぞ!

トップス¥12,000、中に着たニットブラ¥12,000/ともにHONEY MI HONEY
パンツ¥21,000/DEICY(DEICY ルミネ新宿店)
ピアス、靴/スタイリスト私物

Hair&Make-up:Hitomi Kawasaki(PEACE MONKEY) / Photo:Akihisa Okumoto(Kili office) / Styling:Natsuki Takano / Text:Shiho Tokizawa

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