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special おしゃれな私服でも話題!
バレリーナ・飯島望未さんの輝きの理由

高い実力とキュートなルックス、さらにおしゃれなライフスタイルでも注目を集め、いま世界で活躍する日本人バレリーナの中でも特別な輝きを放っている飯島望未さん。バレエとの出会いから大好きなおしゃれのこと、誰もが知りたい体型キープの秘訣、いまの日本のバレエに対して思うことまで、気になること、とことん聞いてみました。

profile

飯島望未
飯島 望未バレエダンサー 大阪府出身。6歳からバレエを始める。13歳のとき、NYで行われる「ユース・アメリカ・グランプリ」で3位入賞。バレエ留学の奨学金を獲得し15歳で単身渡米、その翌年に米ヒューストン・バレエ団とプロ契約を果たす。2014年、同バレエ団のソリストに昇格。2015年、同バレエ団を退団。2016年8月よりスイスのチューリッヒ・バレエ団に所属、今後のさらなる活躍が期待されている。

負けん気の強さから夢中に
十代はバレエ漬けの日々

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    まずはこれまでの道のりについて教えてください。飯島さんがバレエを始めたきっかけは?
    「小さい頃、肩が内側に入っていて、背中が丸い子どもだったんです。その姿勢を直すために、母が地元のバレエ教室へ私を連れて行ったのがはじまりですね」
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    バレエのレッスンって厳しいイメージがありますが、第一印象はどうでしたか?
    「実は、最初の体験レッスンで泣いちゃったんです。私って昔からすごい負けず嫌いなんですけど、まわりはみんなできることが自分だけできなくて、それが悔しくて。そこからはできるようになりたい一心で練習して、どんどんバレエにハマっていきました」
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    その後アメリカにバレエ留学されますが、まだ15歳の女の子には大変な決断だったと思います。何かきっかけなどはあったのですか?
    「13歳でNYのコンクールに出場したんですが、そのときの観客の反応にとにかくびっくりしたんです。いい踊りをすれば大歓声で返してくれるし、逆に出来が悪ければなんの反応もない」

周囲への感謝が厳しい練習の支えに

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    海外に比べて日本のお客さんはおとなしい?
    「そうですね。静かだし、出来が悪くても一応拍手はしてくれたり。アメリカはバレエも演目の内容も全然知らない人とかが気軽に観に来るから、その分、反応がものすごく素直なんですよね。そのコンクールのときも、私の踊りをとても喜んでくれて、それがすごく嬉しかった。このお客さんたちの前でもっと踊りたい、もっと喜ばせたいって思えたんです」
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    毎日の練習や、海外での生活の支えになってくれたものは?
    「環境、ですかね。辛いときはもちろんありましたよ。留学当初は言葉の壁もあったし、時には役を降ろされたりもしましたから。でも私には落ち込んでるヒマなんかなかったというか。私、留学を決めたときから“1年で絶対にプロ契約取る”って決めてたんです」
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    ご自分で決めてたんですか。それはなぜ?
    「だっていくら奨学金があるとはいえ親にはすごい負担をかけちゃってて、そんな状況いつまでも続けちゃいけないって思ってたから。素晴らしい環境で大好きなバレエができているのにくよくよしてられない、だったらもっと練習して見返してやるって、気持ちを切り替えていました。おかげで、多少のことでは全然めげなくなりましたよ(笑)」

自分の身体をよく知ることで
無理せず体型キープ

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    ここからは私生活についてお聞きします。抜群のプロポーションも飯島さんの武器のひとつですが、体型維持のための秘訣などはありますか?
    「うーん。正直、ダイエットとかはあまり気にしたことなくて…。というのも私、バレエ中心の生活になってからはずっと一日一食なんです。朝と昼はコーヒーを飲むくらいで、きちんと食べるのは夕食だけ。でもこういう形になったのも、私は踊る前に食べると気持ち悪くなっちゃうからで、特に体型維持のためとかではないんです」
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    がんばっているわけではなくたまたま、それで体型も維持できてると。
    「はい。一食だけな分、夜はがっつり、好きなものを好きなだけ食べてるし。朝や昼に何か口にするとなんとなく身体が重く感じるので、今の食生活が私には合ってるんでしょうね。きっと自分の身体や生活スタイルに合った量や食べ方が人それぞれにあって、それを見つけるのが大事なんだと思います」

おしゃれもメイクも
やりたいことはガマンしない!

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    インスタグラムに投稿する私服ショットが注目を集めていますね。おしゃれ好きはいつから? 影響を受けた人はいますか?
    「私が洋服やおしゃれが大好きなのは母譲りですね。いつもおしゃれにしている母を小さい頃からずっと見てきたし、私にもいろんな服を着せてくれたから。だから私にとって、身に着けるものに気を遣うのはとても自然なこと。おしゃれを頑張るって感覚はまったくないです。髪やメイクもそうですね」
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    今の髪、とっても素敵です。でも正直、最初に見たときはびっくりしました。
    「こんな髪色のバレリーナはたしかに珍しいかもしれないけど、別に目立ちたくてやってるわけじゃなくて。それに誰も『バレリーナは髪色変えちゃダメ』なんて言ってないでしょ?(笑)。やりたいことはやらないと気が済まないってだけなんです」
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    普段から愛用しているコスメなども教えていただけますか?
    「スキンケアはイソップをライン使いで。ほかにはチャームツリーの化粧水とかジョンマスターのオイルとか、オーガニックブランドのものが多いですね。BLACKBIRDはアムステルダムで買ったお香で、部屋で毎日焚いています。スモ―キーで、すこしムスクっぽさもある香りが大好き」
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    同じブランドの香水が2つありますね。どんな風に使い分けてるんですか?
    「アトリエ・コロンはNY在住の男女2人がやってるフレグランスブランドで、ユニセックスなのでどの香りも甘すぎず辛すぎず、ほんとうは教えたくないくらい大好き(笑)。ピンクの“ローズ・アノニム”をつけている日は『どこの香り?』と確実に聞かれます。グリーンの“ジャスマン・アンジェリック”は寝る時にベッドにひと吹きして、リネンスプレーのように使っています」
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    おしゃれの参考にしている映画やお気に入りの音楽などはありますか?
    「映画も母からたくさん教えてもらったんですが、なかでも好きなのは『ローマの休日』とか『ティファニーで朝食を』とか。オードリー・ヘプバーンを観て、子どもながらに“こういう大人にならなあかんねんな”って思いましたもん(笑)。音楽はフリートウッド・マックとかザ・スミスとか、UKロックが多いかな。レコード集めも好きなので」

バレリーナである前に
私というひとりの人間でありたい

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    UKロックとは意外です。バレリーナの方はやはり普段からバレエの楽曲を聴いているのかと、勝手に想像していました。
    「私、必要なとき以外はバレエの曲も聴かないし、家ではバレエのビデオは一切観ないですね。そういう意味ではすごくメリハリのある生活かも。なかには家でもどこでも常にバレエ漬けって人もいて、もちろんそれが悪いなんて思わないし、むしろすごいなあ~って尊敬するくらい。でも、ほかに好きなものを持つことがバレエの妨げになるなんてことは絶対にないです」
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    バレエだけに世界をとどめる必要はないと。
    「人って何かをガマンすると、どうしてもギスギス、ピリピリしてきちゃうと思いません? 私はバレリーナである前に、ひとりの人間としての自分をちゃんと大事にしてあげたいんですよね」
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    たしかに、飯島さんのように自分らしさがちゃんと見えるバレリーナの方は珍しいです。
    「日本では“バレリーナはこういうもの”って、みんなが同じイメージで見られているように感じるんですが、それがとても残念で。なかには私みたいなバレリーナがいることも知ってほしいし、私服などから私に興味を持ってくれた人が、そこからバレエをもっと身近に感じてくれたら嬉しいですね」
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Photo:Keita Nakada/Text:Megumi Yamazaki
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