
<前編>キーワードは「デコルテ隠し」!
山城葉子さんに訊くウェディング最新トレンド
海外のおしゃれなウェディングドレスを数多く取り扱い、予約は常に1カ月以上先という人気ドレスショップ「トリート・ドレッシング」。1号店の立ち上げから携わり、現在はブログなどでも人気の山城葉子さんにインタビュー。前編は、山城さんがブランドとともに駆け抜けた10年間について。困難にも葛藤にもポジティブに向き合う姿は、私もこんなふうに仕事したい! と、働く女性が思い描く理想そのものでした。 profile

山城 葉子 ブランドプロデューサー 東京都出身。2004年に株式会社Plan・Do・See入社。以降、ウェディングプランナーとして活躍。2007年、海外ブランドのドレスのセレクトショップ「THE TREAT DRESSING」立ち上げに、ブランドプロデューサーとして携わる(同ブランドは現在、全国に12店舗を展開)。2012年に独立し、「YOKO YAMASHIRO Designs」を設立。CEO兼チーフディレクターとして企業コンサルティングやショップのブランディングなど、ウェディング以外の分野も幅広く手がけている。
根っからの世話好きな性格から
ウェディングの世界へ


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「大学生のときに、友人の結婚式の打ち合わせに同席する機会があって。そこではじめてウェディングプランナーという職業を知って、これだ! と思いました。「どうすればこのお仕事に就けますか?」と、その場で担当の方に質問したら『学校に通った』とのことだったので、その日の夕方には情報誌で専門学校を探していましたね」
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「私って昔からものすごいお節介で、あれこれ人の世話を焼くのが大好きだったんです。小学校の通信簿に『自分のことが出来ていないのに、人の世話ばかり焼きすぎる』なんて書かれたこともあるくらいです(笑)。なので、誰かのために必要なものを揃えたり、式やその人自身をコーディネートするという部分に魅力を感じたんだと思います」
好きなものだけに囲まれた環境。
だからこそ走り続けられた

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「もちろん、小さい頃からありました。でもそれは、女の子なら誰もが抱く“お嫁さんになること“への憧れで、ドレスやアクセサリーに対するものではなかったです。プランナーになってからも、ドレスへの興味が人一倍強かったかといえばそうではないですし、自分がアパレルという道でがんばれるとはまったく思っていなかったですね」
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「全部を自分で決めることができたから、です。会社は『あなたが作りたいものを作っていい』と言ってくださったんです。ドレスの買い付けについてはもちろん、店内で流す音楽、接客のスタイル、お茶を出すティーカップひとつまで、すべて私が決められました。トリートは、私が“こうであったらいい”と思うものの集合体なんです」
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「そうですね。もうひとつは、“スタッフみんなが働く会社として、トリートをもっと素敵なものにしたい”という、経営者的な面にもやりがいを感じました。私にとっては、好きなことを好きな人たちと、好きな場所でやれるってことが重要だったんだと思います。もしかしたら、扱うのはドレスじゃなくても良かったのかもしれません」
内&外からの徹底ケアで、
ごまかし不要の卵肌をキープ!

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「私、基礎化粧品マニアなんです。普段のメイクはアイラインと眉くらいなんですが、そのかわり、自宅にはものすごい数の基礎化粧品が並んでいます。毎日パックするし、常に何かしらぺたぺた付けています(笑)」
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「肌悩みは昔からそんなになかったけど、やっぱり年齢とともにシミやシワが気になり始めました。毎日メイクで隠すのは面倒だから、その分スキンケア、特に保湿だけはしっかりしておこう、という感じです。あと、内側からのケアとして『リポC』を飲んでいます。医療用にも使われる液体の高濃度ビタミンなのですが、これがもう劇的においしくないんです(笑)。毎朝、これを酵素ジュースに混ぜて飲むのは欠かさないですね」
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「オイルが特に好きで、シチュエーションで使い分けています。まず、一番こってりなゲランは就寝前に。ジョンマスターオーガニックはヘアにも使えるので、朝、顔と髪両方に使っています。トリロジーは自宅にいるときに、気づいたらこまめにつける感じ。独特な香りがどうしても慣れないんだけど、すっごく良いから手放せません(笑)。もう2本目です」


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「私は普段、オフィスにいることはほとんどなくて移動ばかり。なので小さいボトルのエッフェオーガニックを常に持ち歩いています。もともと乾燥肌だし、飛行機に乗ることも多いので、機内での乾燥対策としても欠かせない存在です。これ以外にボディ用も2〜3種類常備していて、必ず朝晩、全身につけています」
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「はい。セルジュルタンスはパリにある香水ブランドで、大好きで4種類ほど持っています。どれも、つけているときは必ず『どこの香水?』って聞かれるんです。なかでもこの『ニュイドゥセロファン』は、これで3本目っていうくらいのお気に入りです」
次の10年で、日本のウェディングを
もっと手軽で可愛いものに

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「今は結婚式の形もさまざまですよね。家族や友人とパーティだけやりたいとか、写真だけでいいとか。でも、そういう人たちに向けたドレスショップがないんです。身内だけの小さな式に、ドレスにだけ何十万円もかけられないですよね」
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「そうなんです。気軽に使えて、かつ本当に可愛いものが揃っているショップを、ウェブ上でやれたらと考えています。トリートで目指していたのは、手が届きそうで届かない、少し背伸びしたラグジュアリーでしたが、次はもっとカジュアルで、でもちゃんと可愛い、というものがいいですね」

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「それまでの自分の仕事を人に任せるようになると、余裕と同時に『私いま、輝けてないかも』という焦りも出てきたんです。それに、人を教え育てることには、若干の勇気が要る。自分のステージとポジションを渡さないといけないから」

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「そういう寂しさや妙な葛藤で、ウジウジした時期もありました。『こんな状態は良くない、ワクワクするものを見つけないと!』としばらく悩んで、少しずつやりたいことが形として見えてきたときに、ああ、またこれで10年走れるって思えたんです」
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「私って、複数のことを同時進行させるくらいの忙しさがないとダメなんです。ちょっとでも余裕が出来るとすぐ『私、がんばれてない……』って落ち込んじゃう。自宅にいても、ソファに座ってゆっくりテレビを見てることなんて皆無。常にカチャカチャカチャカチャ、何かしら手を動かしてるの(笑)。きっとこの先何年走り続けても、仕事を減らす、離れるという選択肢は私にはないですね」
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後編では、モデルの梨花さんが自身の結婚式で着用したことで一躍有名になったNYのブランドから、トレンドとなっている「デコルテ隠し」事情まで、理想のウェディングスタイルを叶える最旬アイテムを紹介しています。
Photo:Yuichi Iwaya(vale.)/Text:Megumi Yamazaki

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